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株の注文方法の基本:成行・指値・逆指値の違いを整理する

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基礎解説 約5分で読めます

この記事の要約
成行・指値・逆指値の仕組みと使い分けの考え方を、架空の数字例で整理します。
目次
  1. 成行注文:価格を決めず、約定を優先する
  2. 指値注文:価格を決め、約定しない可能性を受け入れる
  3. 逆指値注文:条件に達したら発動する
  4. 3つの違いを表で比べる
  5. 場面ごとの検討の例
  6. 考えるときの視点とリスク

株を売買するとき、最初に選ぶのが注文方法です。名前は似ていても、約定の仕組みや想定される結果は大きく違います。ここでは成行・指値・逆指値の違いを、架空の例で整理します。

成行注文:価格を決めず、約定を優先する

成行注文は、価格を指定せず「今出ている価格で売買したい」と出す注文です。約定しやすい反面、いくらで成立するかは事前に決められません。

イメージ図:値動きと、注文の出し方(指値・成行)の関係

たとえばA社の売り注文(板)に、1,001円で100株、1,002円で200株が出ているとします(架空の数字)。ここに300株の買い成行を出すと、1,001円×100株=100,100円、1,002円×200株=200,400円となり、合計300,500円で約定します。1株あたりでは約1,001.7円で、最初に見えていた価格より少し高くなりました。

指値注文:価格を決め、約定しない可能性を受け入れる

指値注文は「この価格以下なら買う」「この価格以上なら売る」と条件を付ける注文です。思わぬ高値で買ってしまうことは避けやすい一方、価格が条件に届かなければ約定せず、注文が残り続けることがあります。

イメージ図:仕組みを学び、自分の言葉で説明できるようにする
  • 買いの指値:指定価格以下で成立する
  • 売りの指値:指定価格以上で成立する
  • 有効期限(当日限り、期間指定など)は証券会社の仕様で異なる

逆指値注文:条件に達したら発動する

逆指値は「株価が指定した価格に達したら注文を出す」という仕組みです。損失を限定したい場面などで使われます。たとえばA社を1,000円で保有していて、950円以下になったら成行で売る逆指値を入れておく、といった形です。

ただし、発動後に成行になる設定では、値が飛んだ場合に950円より低い価格で約定することがあります。逆に、発動後に指値になる設定では、価格が合わず約定しないこともあります。

3つの違いを表で比べる

注文 価格の指定 約定のしやすさ 主な注意点
成行 なし 高い 想定と違う価格になりうる
指値 あり 条件次第 約定しないことがある
逆指値 発動条件あり 発動後の設定次第 発動後の価格は保証されない
イメージ図:性質の違うものを、同じ物差しで並べて比べる

場面ごとの検討の例

注文方法は、何を優先したいかで選び方が変わります。以下は結論ではなく、考え方の整理です。

イメージ図:まず目標を決め、そこから逆算する
  • 早く売買を成立させたい事情がある場合は、成行のほうが目的に合いやすい。ただし価格のずれは受け入れる必要があります。
  • 価格に納得できる水準を決めている場合は、指値のほうが目的に合いやすい。ただし約定しない場合の対応も決めておきます。
  • 画面を常に見られない場合は、逆指値のような条件付き注文が選択肢になる。ただし発動後の約定方法を理解しておきます。

また、寄付(その日の最初の取引)や引け(最後の取引)には、それぞれ専用の注文方法があります。始値や終値付近は注文が集中しやすく、日中とは値動きの性質が違うことがあるため、使う場合は証券会社の説明を読んでおくと安心です。

初心者のうちは、少額で実際に注文を出し、約定までの流れや画面表示を体験しておく方法もあります。操作ミス(買いと売りの取り違え、株数の入力違いなど)は、知識よりも画面操作の慣れで防げる部分が大きいためです。

指値を入れるときは、価格の刻み(呼値)にも注意が必要です。株価の水準によって刻みが決まっており、刻みに合わない価格は入力できません。また、同じ価格に複数の注文が並んでいる場合、先に出した注文から優先して約定するのが一般的で、指値と同じ価格に届いても、順番によっては約定しないことがあります。

考えるときの視点とリスク

どの注文にも一長一短があり、「これが正解」というものはありません。価格を優先するか、約定を優先するかというトレードオフです。

  • 流動性が低い銘柄や、値動きが大きい場面では、成行の約定価格が想定とずれやすくなります。
  • 指値は、約定しないこと自体が機会を逃す結果につながる場合があります。
  • 逆指値は損失を止める仕組みとして期待されがちですが、設定次第で想定外の価格になることがあります。
  • 注文方法の種類や名称は証券会社ごとに異なるため、取引前に自分の使う画面の説明を確認してください。

投資手法そのものを並べて考えたいときは比較ページ、積立の考え方は積立シミュレーターも参考になります。なお、記事の作り方は編集方針にまとめています。本記事は一般的な情報であり、特定の取引を勧めるものではありません。

この記事について:「基礎解説」の記事です。内容は公的機関などの出典と照らして確認することを方針としています。投資助言ではありません。誤りにお気づきの場合はお問い合わせからご連絡ください。

出典・参考資料