基礎解説
投資の入口で出てくる基本用語を、資産の種類・収益・運用の仕組みの順に簡潔に整理した用語集です。
目次
投資の情報に触れると、株、債券、投資信託、利回りなど、似た響きの言葉が次々に出てきます。意味があいまいなまま読み進めると、商品の説明を取り違えることがあります。この記事では、基本となる用語を短く整理します。特定の商品を勧めるものではなく、言葉の意味をそろえるための用語集です。
資産の種類に関する用語
株式
企業が資金を集めるために発行する証券です。保有すると、その企業の持ち分の一部を持つことになり、配当を受け取れる場合があります。価格は日々変動し、企業が破綻した場合は価値が大きく下がる、あるいはなくなる可能性があります。
債券
国や企業が、お金を借りる際に発行する借用証書のようなものです。あらかじめ決められた利子を受け取り、満期に額面が償還されるのが基本の形です。ただし発行体の信用状況や金利の変化で、途中の価格は上下します。
投資信託
多くの投資家から集めた資金を、運用の専門家が株式や債券などに分けて投資する商品です。少額から複数の資産に分散できる一方、運用の費用がかかります。
ETF
株価指数などに連動することを目指す投資信託で、証券取引所に上場し、株式と同じように売買できます。売買の方法や価格の決まり方が通常の投資信託と異なります。
REIT
多くの投資家の資金で不動産を保有し、賃料収入などを分配する仕組みの上場商品です。価格は市場で決まるため、不動産の価値そのものとは別に動くことがあります。
価格と収益に関する用語
時価と額面
時価は、いま市場で取引されている価格です。額面は、債券などに記載された元の金額で、満期に償還される基準となります。両者は一致するとは限りません。
値上がり益(キャピタルゲイン)と値下がり損
買った価格と売った価格の差による損益です。売却して初めて確定します。保有中の差は「含み益」「含み損」と呼ばれます。
配当・分配金・利子
保有中に受け取るお金の総称的な呼び方です。株式は配当、投資信託は分配金、債券は利子(利金)と呼ばれます。分配金は運用成果の一部を払い出すもので、「得をした分」とは限らない点に注意が必要です。
利回り
投資額に対する、1年あたりの収益の割合です。何を収益に含めるかで意味が変わるため、算出方法の確認が欠かせません。詳しい違いは、別の記事で整理しています。
運用の仕組みに関する用語
分散投資
値動きの異なる複数の資産や地域、時期に投資を分けることです。1つの値動きの影響を和らげる効果が期待されますが、損失を避けられるわけではありません。
インデックスとベンチマーク
インデックスは、市場全体の動きを示す指数です。ベンチマークは、運用成果を比べる基準として使う指数を指します。
リバランス
値動きによってずれた資産の配分を、元の比率に近づけ直すことです。売買にコストや税がかかる場合があります。
信託報酬
投資信託を保有している間、運用の対価として継続的にかかる費用です。基準価額から日々差し引かれるため、請求書が届くわけではなく、気づきにくい費用です。
売買の場に関する用語
取引所と約定
取引所は、株式やETFなどが売買される市場です。注文が成立することを約定といい、約定した時点で価格と数量が決まります。
売買単位
株式を売買するときの最小の数量です。単位が決まっている銘柄では、その倍数で注文します。必要な金額は「株価×売買単位」で目安がつきます。
基準価額
投資信託の値段にあたるもので、通常は1日1回算出されます。株式のように取引時間中に刻々と変わるわけではありません。
手数料
売買時や保有中にかかる費用の総称です。種類が多く、見落としがちな費用もあります。
数字を読むときの用語
| 用語 | ひとことで言うと |
|---|---|
| リターン | 投資で得られた収益(損失を含む)の大きさ |
| リスク | 結果が予想から上下にぶれる幅。損失だけを指すとは限らない |
| 流動性 | 売りたいときに、妥当な価格ですぐ売れるかどうか |
| 元本 | 最初に投じた金額 |
| 複利 | 利息にも利息がつく計算方法 |
たとえば元本100万円が1年で105万円になったとき、収益は5万円、収益率は5%です。この計算のように、言葉の定義を数字で確かめておくと理解しやすくなります。複利の増え方は、複利シミュレーターで試算できます。
考えるときの視点とリスク
用語を知ることは、商品選びの前提になります。ただ、言葉の意味を知っていても、価格が将来どう動くかは分かりません。どの資産にも値下がりのリスクがあり、「元本保証」と書かれていない商品は、投じた金額を下回る可能性があります。
- 同じ言葉でも、商品や会社によって定義が少し異なる場合がある
- 費用や仕組みは、目論見書や契約書などの公式資料で確認する
- メリットだけでなく、リスクと費用を同時に見る
複数の商品を並べて確認したい場合は、比較ページが役立ちます。当サイトの姿勢は編集方針に記載しています。判断はご自身の状況に合わせて行ってください。
この記事について:「基礎解説」の記事です。内容は公的機関などの出典と照らして確認することを方針としています。投資助言ではありません。誤りにお気づきの場合はお問い合わせからご連絡ください。